クリスタルクラッシュ11―?
その頃、エナンは密かに兵士たちが集まっている砦の様子を遠くにある林の中から覗き見ていた。
―どこかに隙は無いか?
そう思って来てみたが、その考えは見事に打ち砕かれた。
整然と並んだ騎士部隊は十以上あり、総勢千人以上がそこにひしめいていたのだ。
―これでは駄目だ。
エナンはがっくりと肩を落とした。
「何をやっているんだ?」
「!」
突然後ろから肩を叩かれて、彼は飛び上がらんばかりに驚いた。
「しっ、俺だ、リカルドだ」
リカルドは人差し指を唇に当てながら、エナンの耳元で囁いた。
「り、リカルド。お前、来ていたのか」
「ああ」
彼はフードを目深にかぶり直して、小さく頷いた。
エナンは一つ大きく息を吐くと、
「隙は無さそうだな」
と、小声で言った。
「ま、軍隊だからな。しかも近衛騎士団とあの集団のオマケ付き。あれを突破するのは生身の人間には無理だぜ」
「確かに…それよりお前、どうしてここへ?」
「決まっている。偵察だよ」
リカルドはニヤリと笑って、双眼鏡を懐から取り出した。
「実はな、ある情報が俺たちの所に舞い込んできたんだ」
「情報?」
「近々、何かの集団があの砦を襲うらしい」
「はあ?」
エナンは訳がわからない、といった表情で首を傾げた。
―どこかに隙は無いか?
そう思って来てみたが、その考えは見事に打ち砕かれた。
整然と並んだ騎士部隊は十以上あり、総勢千人以上がそこにひしめいていたのだ。
―これでは駄目だ。
エナンはがっくりと肩を落とした。
「何をやっているんだ?」
「!」
突然後ろから肩を叩かれて、彼は飛び上がらんばかりに驚いた。
「しっ、俺だ、リカルドだ」
リカルドは人差し指を唇に当てながら、エナンの耳元で囁いた。
「り、リカルド。お前、来ていたのか」
「ああ」
彼はフードを目深にかぶり直して、小さく頷いた。
エナンは一つ大きく息を吐くと、
「隙は無さそうだな」
と、小声で言った。
「ま、軍隊だからな。しかも近衛騎士団とあの集団のオマケ付き。あれを突破するのは生身の人間には無理だぜ」
「確かに…それよりお前、どうしてここへ?」
「決まっている。偵察だよ」
リカルドはニヤリと笑って、双眼鏡を懐から取り出した。
「実はな、ある情報が俺たちの所に舞い込んできたんだ」
「情報?」
「近々、何かの集団があの砦を襲うらしい」
「はあ?」
エナンは訳がわからない、といった表情で首を傾げた。
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- クリスタルクラッシュ11―14
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