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夢跡†(6)改

[446]  つる  2010-12-29投稿

「……えっ…ねぇっ」

近くで聞こえる声と、揺らぶされる身体のために、目を覚ました。


(あれ気絶…した…のか?)正常な思考が徐々に戻ってくる。


ゆっくりと目を開き、身体を起こす。


「あ、良かったぁ…。怪我はない?」


後頭部に手をやって確認。僅かに腫れている程度。血が出てはいない。


「ああ、大丈夫…」


すると、ほっとしたような、申し訳なさそうにする少女。


「…ごめんなさい。ついやってしまって…。悩みは人されぞれだもんね。馬鹿にしたりしたら駄目だよね」
(いや、謝る所そこかい)


思わず内心突っ込んでしまう。妙に天然な奴だ。

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