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スカバンburn!!〜夢〜 -118- なあ、せえちゃん

[337]  きゃしー  2010-12-31投稿

* * *

拓「ただいまぁっ!!!」

慌てて家に帰ってきた拓朗の目に入ったのはいつものようにノートをひろげた聖二と平らになったベッドだった

聖「おかえり」

拓「あれ…秋は?」

さっきまで膨らんでいた布団を見つめ、尋ねたが聖二はノートから目を離さない

聖「ワン家」

拓「え?!(…この展開はなんなんだ…伸夫( ̄□ ̄;))」

聖「あいつの“ひねくれ”はどうすりゃいいん?」

拓「なんか言われたん…?」

聖「別に。ただ“聖二はお人好しやからうちを放っとけないんや”って」

拓「……なんて答えたん?」

聖「“確かにそうやな”」

拓「……それで?」

聖「“どうしたらいいん?”って言うから、そういう恋愛相談はみっきーとかにするべきちゃうって言った」

ペンを握る聖二の右手は相変わらず止まらない

そんな彼の様子に、拓朗の頭をあの考えがふと横切った

拓「…せえちゃん」

聖「…何?」

ますます不機嫌になる声。やはり彼は顔をあげない

言うべきだろうか
そんな考えが浮かぶ前にそれは拓朗の口から出ていった


拓「やっぱり秋が好きなんじゃないん?」


ようやく止まった聖二の右手

ゆっくり顔をあげた聖二の目は、ひどく冷たかった

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