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夢跡†(9)

[440]  つる  2010-12-31投稿

ああ、名前か。


「俺は神田辰巳(かんだたつみ)、2年だ」


「神田君…ね、
私は立木旭(たちきあさひ)…私も2年生だよ」


暫く、見つめ合う僅かな時間の後、その場を去った。

これが、旭と俺との出会い。


そして、俺の夢の始まりだった。


この夢は、望んだって叶うものではなかったんだけれど。


それでも、夢の跡の夢を追い続けるアイツを、放って置くことは、
俺には、出来なかったから。


だから、夢跡をこれから辿って行こうと思う。


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