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がんばったで賞 99 〜言うべきこと〜

[394] るー6 2011-02-06投稿
『私の耳について理解してくれているの?』
カズヒロの手が、もどかしそうに動いた。
「それを伝えに行こう。俺も…覚悟を決めて言うつもりだ。」
『信じてもらえなかったり、嫌われたりしたら?』
「そうしたら俺が許さない。」
アキの本当の姿を、ありのままに受けとめてくれたカズヒロ。
それに比べて…私は全然受けとめていない。
もっと、カズヒロを信じて言うべきことが、たくさんあるのではないか?
アキは心の中で自分を悔やんだ。
「だから…行こう。俺の家に。」
『…分かった。』
アキは、カズヒロと2人、歩いていった。

2階建てのアパート。
『私のアパートの近くね…。』
「そうだよ。走ったらアキのアパートまで2、3分で着いちゃう。」
『だったら、小中一緒じゃ…。』
「うーん、引っ越してきたから知らなかったんだよ。実はまだここらへんも知らない。」
アキは頷いた。
インターホンを押すと、母のノリコが出た。
カズヒロは、アキを隠して、
「ただいま…。」
「おかえりなさい。さっきそこで殺人事件があったのよ。気を付けてね。」
カズヒロはかったるそうに頷くと、
「あ…俺の彼女、アキ。」カズヒロは若干照れていた。

感想

  • 40896:もうすぐ百話ですね!ドキドキ読ませてもらってます[2011-02-07]
  • 40899:コメントありがと?[2011-02-09]

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