美術4えばー☆
放課後の学校は何故こうも賑やかなのかな。
小さい小さい疑問を抱きながら早足で美術室へと向かう私を呼び止める声がした。
「和叶!」
高く澄んだ声だった。
「舞季、今日は来るの早かったんだね。」
「へっへーん、私だってやるときはやるんだよ!」
舞季が胸をぐいっと反らしたとき、後ろから低めの声がした。
「珍しく早く来たからって偉そうにするんじゃない!」
「わっ、響希いたの?」
「さっき来たばっかりだ。」
なるほど、放課後が賑やかなのも分かる気がするかな。
舞季と響希は『ボケとツッコミの関係』の象徴と言われているくらいに分かりやすいキャラクターなんだ。
本人達に言ったら渋い顔をするか笑い飛ばすだろうね。
どちらが渋い顔をするかは…言わなくても分かるだろうけど。
「こんちゃー!」
舞季がいつものように元気良く部室の扉を開く。
「皆さんこんにちはですわ!」
「おっ、陽子は今日も部活到着最速記録を更新したねっ。」
「ぶかっ…ちゃく?おい舞季、今何て言ったんだ?」
「まったく、響希ちゃんの耳はもう老化が始まってるんですねー。」
「もう一回言ってみろ!その口剥ぎ取るぞ!」
「もう、やめなよ〜。」
「お二人共、見苦しいですわ。」
美術室の中央で騒いでいる四人の頭をポコンッと叩く物があった。
「痛っ!」
「なんだぁ!」
「痛いじゃんか!」
「なんですの!」
四人は同時に声を出した瞬間、硬直してしまったの。
「てめぇら…部活やってたんじねぇのか?」
「え…と。」
「とっとと用意して部活始めろ!」
「あ、はい!」
この口調が荒い先生は些我先生で、別名元ヤン先生って言われてる。
全国でも有名なレディースの特効隊長だったという噂があったり無かったり…。
「んじゃあ、部長さんはいつものよろしくな。」
「はいっ!」
実は今の美術部員は全員で四人だけ。二年生が一人も入部せずに三年生が卒業したから仕方なく部長をしてるんだ。
先生もこの中学校に来たばっかりだから、去年の美術部を知らない。そんな初心者ばっかりの美術部は私の一言で始まる。
「美術部・始動!」
「ラジャー!」
この掛け声は些我先生が決めたんだ。みんなが団結出来るようにってね。
「そういえば、今日同じクラスの女子に西城中学校の七不思議を調べてほしいと言われたのですわ。」
「面白そうじゃーん!」
「よし、調べてみるか!」
「行くよ、美術部・始動!」
「ラジャ!」
「部活しろぉ!!」
小さい小さい疑問を抱きながら早足で美術室へと向かう私を呼び止める声がした。
「和叶!」
高く澄んだ声だった。
「舞季、今日は来るの早かったんだね。」
「へっへーん、私だってやるときはやるんだよ!」
舞季が胸をぐいっと反らしたとき、後ろから低めの声がした。
「珍しく早く来たからって偉そうにするんじゃない!」
「わっ、響希いたの?」
「さっき来たばっかりだ。」
なるほど、放課後が賑やかなのも分かる気がするかな。
舞季と響希は『ボケとツッコミの関係』の象徴と言われているくらいに分かりやすいキャラクターなんだ。
本人達に言ったら渋い顔をするか笑い飛ばすだろうね。
どちらが渋い顔をするかは…言わなくても分かるだろうけど。
「こんちゃー!」
舞季がいつものように元気良く部室の扉を開く。
「皆さんこんにちはですわ!」
「おっ、陽子は今日も部活到着最速記録を更新したねっ。」
「ぶかっ…ちゃく?おい舞季、今何て言ったんだ?」
「まったく、響希ちゃんの耳はもう老化が始まってるんですねー。」
「もう一回言ってみろ!その口剥ぎ取るぞ!」
「もう、やめなよ〜。」
「お二人共、見苦しいですわ。」
美術室の中央で騒いでいる四人の頭をポコンッと叩く物があった。
「痛っ!」
「なんだぁ!」
「痛いじゃんか!」
「なんですの!」
四人は同時に声を出した瞬間、硬直してしまったの。
「てめぇら…部活やってたんじねぇのか?」
「え…と。」
「とっとと用意して部活始めろ!」
「あ、はい!」
この口調が荒い先生は些我先生で、別名元ヤン先生って言われてる。
全国でも有名なレディースの特効隊長だったという噂があったり無かったり…。
「んじゃあ、部長さんはいつものよろしくな。」
「はいっ!」
実は今の美術部員は全員で四人だけ。二年生が一人も入部せずに三年生が卒業したから仕方なく部長をしてるんだ。
先生もこの中学校に来たばっかりだから、去年の美術部を知らない。そんな初心者ばっかりの美術部は私の一言で始まる。
「美術部・始動!」
「ラジャー!」
この掛け声は些我先生が決めたんだ。みんなが団結出来るようにってね。
「そういえば、今日同じクラスの女子に西城中学校の七不思議を調べてほしいと言われたのですわ。」
「面白そうじゃーん!」
「よし、調べてみるか!」
「行くよ、美術部・始動!」
「ラジャ!」
「部活しろぉ!!」
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