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桃子のショートストーリー「負けないぞっと」

[644] 桃子 2011-02-15投稿
東京タワーの入口角の
喫茶店の窓際の席は
私のお気に入りの席

まっ
お気に入りというか
思い出の席


この席から
彼が坂を駆け上がってくる姿を待ってる自分が好きだった

これから会えるんだ!
そう思うと
待ってるドキドキ感が好きだった


彼もいつも息を切らして走ってくる


「そんなに走らなくてもいいじゃない」


彼は息を切らしつつ
優雅さを意識して答える


『少しでも
早く会いたくてさぁ』


そんな仕草が
愛しくて仕方なかった


愛のゴールが結婚なら
初めからゴールのない
恋愛だった



熱くなるもの(彼との恋愛)に熱くなる

私は
心に正直に生きたかった

こんな
水商売にどっぷりの私が大きなお寺の奥さんなんてね…


私はまだまだ
自分を試したい
まだまだ欲に溺れたい


彼との恋愛は
私の中では唯一の欲とは無縁なもの


彼は実家(寺)に帰るとき(別れの時)にいってくれた


恋愛のゴールは結婚だけじゃないさ
この心を共有した二年間は一生の宝さ!

辛くなったら空を見上げろ!同じ空の下で桃子の幸せを俺が祈ってるからさっ



最後まで
とんちんかんな
カッコをつけて
いつも語尾に「さ」を
つけて…


思い出に浸る
この時間と
この場所が私は大好きだ

へへへ…
負けるもんか

また貴方(彼)に
パワーを貰っちゃった!

感想

  • 40917:桃子さん!負けるなッ!がんばろ♪:まこ[2011-02-16]
  • 40919:強い心を持ち続けるのはしんどいけど、誰もがそうだよね!麻呂[2011-02-17]
  • 40920:まこさん!コメントありがとうです[2011-02-17]
  • 40921:麻呂さん!ゆっくり歩く強さを噛みしめてます!桃子[2011-02-17]

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