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劇団ドリームシアター(8)

[450] YOSI 2011-02-25投稿
「ただいま…もう寝てるよな」
「ううん…起きてるよ」
いつものごとく、深夜2時に帰宅した考太は、敏美がもう寝ているだろうと思っていただけに、驚いた
「大丈夫か?明日も仕事だろ?」
「ううん。珍しく土曜日なんだけど休みなの。たまには待ってようかな〜と思ってさ」
「悪いなあ〜。ありがとう。俺も明日、給料日前ってことで休みもらったよ」
「本当に?」
「久しぶりに、どっか行くか?」
「そうだね…でも考太さん、気使わないでいいよ。明日はゆっくり休もう」
「いいの?家でゆっくりしてても?」
「うん。夫婦水入らずで、まったりするのも悪くないよ」
「じゃあ、そうするか」
敏美は、黙って頷いた。
翌日、昼過ぎに起きた2人は、久しぶりの昼食を供にした。
「そうだ、美樹さんと美佳さん、覚えてる?」
「うん。もちろん」 敏美は、かつて、2人と働いていたことがあった。
考太は、昔、仕事の接待で、お店に行った時に敏美と知り合った。
「懐かしいね。あの時、考太さんと出会って、結婚までいくんだもんね。」
「うん。あの時同席してた2人が、うちの店にいるんだよ」
「本当に?」
「うん、奇跡的な巡り合わせってゆうかさ…」
「そっか…2人ともまだ、業界に身を置いてたんだね…」
「引退した君に、あまり、現状を言いたくなかったんだけどさ…ただ、2人のことは、仲の良かった君に言っておこうと思ってね…」
「結婚したことは、知ってるんだけどね…お互いに連絡取り合ってなかったの…
『敏美に迷惑になるから。敏美もしばらくは、連絡入れなくていいよ』って言われてさ…」
「そっか…で、その2人がさ、『奥さんと、お笑いのライブを見に行きませんか?』って言うんで、チケットもらったんだよ。どうする?」
「お笑いライブ?行きたいよ。ストレス発散になるし。…でも」
「だよな?2人とも、結婚相手が俺達って知らないんだよ。驚かせたくないしなあ?」
「誰と結婚するか言わなかったしね…でも、いつかわかることだし…」
「やめようか?」
「ううん。いいよ。ライブ見たことないし。それに2人に会って、私なりに伝えたいこともあるし」
「伝えたいこと?」 「うん」
「そっか…じゃあ行こう」

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