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DAYS9

[272] 焼きそば 2011-03-25投稿

俺と伊織の家は同じ方向だと聞いた。

焼き肉屋に行った後は、自由行動だった。
俺たちは、近くの店を見て回ったりした。
あたりが薄暗くなった。

「そろそろ帰ろっか。」
英子が言った。

自然と、それぞれ、帰る方面に別れた。

すると、俺と伊織は同じ方面だということに気付いた。

太一は、

「じゃあ、優、伊織ちゃんを頼んだぞ。」

と手を振っていた。

太一は英子と同じ方面らしく、送っていくようだ。

なんだか、不思議な気持ちになった。

『帰るか。』


「うん。」

隣には、伊織の姿があった。


俺の肩より、小さい。

『「あのさ…。」』

2人の言葉が重なった。

その瞬間、見つめ合った。

『伊織ちゃんが、先に話して?』


「…えっと、昨日、吉川くんに職員室で会ったよね…。」

俺が言おうとしていたことだ。

『うん。』

「気付いてた?」

『うん。』

「学校で会ったら、お礼言おうと思ってたんだ。」

『えっ、ああ。』

「ありがとうね♪」

『いや。』

「私、吉川くんのこと上級生だと思ってたし。」

『俺は、伊織ちゃんのこと、下級生だと思った。』

「2人ともか〜♪って、私って、そんなに、子供っぽい?」


『ん、まあ』

「ひどーい!」

伊織はぷんとほっぺを膨らました。

俺はつい、笑った。

カワイイ転校生と言うと、男子は、少し話しかけづらいと思う。

だけど、伊織は思ったより、気さくだった。

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