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春の夜

[395] のすけ 2011-03-28投稿
あなたを見た

もう会わないと誓ったあなた

離れてからだいぶ時間が過ぎていた

扉を開けたあなたの姿は

記憶の中と何一つ変わっていない

深い色を宿した瞳

透き通った白い肌

柔らかな唇

天使を思わせる巻き髪

抱き締めると折れてしまいそうな細い体躯

記憶の中と何一つ変わっていない

心地よいあなたの声

でも今だけは

私の心をこの上なくざわつかせる

これは喜びなのか?痛みなのか?

それすら判断がつかない

苦しさに負けて飛び起きた

1人の布団が

いつもより淋しさを増す

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