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華 3 ―すれ違い―

[326] ゆう♪ 2011-04-01投稿

◆次の日◆

俺は新しく買った雑誌に目を通した。

テレビの情報誌だ。

すると…
*********

櫻 拓也
水川 華

W主演 ドラマ『スパイシー・ラブ』

*********

櫻 拓也ってあのイケメンの?

華、映画に出るなんて聞いてないぞ!

俺はムッとした。

そういえば華は最近、忙しそうにしていた。

ドラマの収録だったのか…。

どうして、俺に黙っているんだよ。

俺の想いだけが強いのかな?

プルルル♪

携帯の音が鳴った。

『誰だろ?』

メールが来ていたようだ。

友達からだった。
*********

今日、飲みしない? (*^o^*)

*********

俺は特に用事もないので、オッケーと返事をした。

会社が終わると、友達と合流した。

「うちの会社の子もいるけどいい?」

『ああ。いいけど。』

友達、タケルの後ろから女の子が出てきた。

「私、松川 エリ です。」

『よろしく。』

俺たちは居酒屋に入った。

「陽一、最近、彼女とどう?」

『どうって、アイツ勝手にドラマなんて出やがって。』

「ああ、スパイシー・ラブね。」

タケルが言った。

「主演の櫻拓也かっこいいのよね〜♪」

エリは感心していた。

「だよな〜。イケメンの代名詞だよな♪」

タケルも話した。

『はあ…。』

俺はため息をついた。

「らしくねーよ。お前、ため息をつくなんて。」

『だって、彼女がイケメンと共演ってさ〜。複雑だよ。好きになったらどうするんだよ!』

「誰でもなるわよ!あんなかっこよければ。」


俺は傷ついた。


「彼女さんも、アイドルが好きかもよ。


「こらっ!エリ!」

『とにかく、帰ったら、華に連絡してみるわ。』

俺はそう言った。

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