携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> ラブほっぺ 21 〜エピソード2、憧れのしのたく、最終話〜

ラブほっぺ 21 〜エピソード2、憧れのしのたく、最終話〜

[324] るー6 2011-04-11投稿
3月も終わりに近付き、終業式の日。
あれからずっと、明日香はこないし、学校でも話さなくなってしまった。
しのたくはそれはそれで勉強に集中するのかと思ったが、意外と集中できない毎日が続いた。
そんな毎日は嫌だ。しのたくは放課後、明日香と話すことにした。

放課後、食堂。
2人は集まったものの、長い沈黙が訪れてしまった。でも、しのたくは心に決めたことは言わないと、と思って、明日香に話すことにした。
「あのさ…。」
「……。」
「俺確かに下がった。合格判定。AからDに。でも、君のせいじゃないんだ。やっぱり、俺自身の問題なんだ。」
「分かってるけど、篠原くん自身の問題なら、私は…。」
「明日香さんに言ったこと、覚えてる?」
しのたくは、指を使って「1」を示した。
「ひとりぼっち同士が繋がると、ふたりになる。」
しのたくは次に「2」を示した。
「ふたりになれば、支え合ったり、助け合うことが出来る。」
「…。」
明日香は黙っていながらも、笑みが零れてきた。
「俺とずっと一緒にいてほしい。」
ドクン。
矢でも刺されたかのように、明日香の心に衝撃が走った。
「俺やっぱり、明日香さんがいないとダメだなあ。」
その一言を言って、しのたくは明日香を抱きしめた。自分中心になること。それは、「ひとり」になってしまうことなのだと、しのたくも明日香も、気づいたのかも知れない。
桜の蕾も、少しずつ膨らんでいる頃の、しのたくの恋だった。

〜エピソード3、おかたくの戦いへ〜

感想

感想はありません。

「るー6」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス