携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<427>

奈央と出会えたから。<427>

[414] 麻呂 2011-05-05投稿

聖人の家に行く途中も、



雪は、しんしんと降り続け、



特別な日の、この町並みを一層、クリスマス色に染め上げる。



聖人の家に行くのは今日で3回目。



去年の大みそかに、聖人のお父さんに会って以来。



聖人と付き合って1年以上たつケド、



よく考えてみると、あたし達って一緒にいるトキは、いつも外。



一緒に帰ったり、デートのトキに街を歩いたり。



聖人はサトル君とバイクで夜の街に繰り出すケド、



あたしが一緒に連れて行ってもらったのは、たった1度だけだし。



そういえば、新谷先輩と大沢先輩‥元気かなぁ。





―斉藤家―



つ‥着いたッッ☆



1階が大家さん宅で、2階が聖人の家なのよね。



ピンポーン。



2階の聖人を呼び出すべく、呼び鈴を鳴らす。



《はい。》



『あ‥奈央だけど。』



《おぅ。上がって来て。》



『うん♪』





インターホンごしの短い会話の後、



あたしは2階の聖人のお宅へ向かうべく、階段を上る。



なんかドキドキしてきた。



カチャッッ―ー‐



階段を上りきった所で、聖人はドアを開け、あたしを出迎えてくれた。



『入れよ。』



『うん/////』



はあぁ。



聖人の家に来たのは初めてじゃないのに、



何でこんなに緊張するんだろう。



『あ。聖人これ。
オードブル作ってきたんだケド、ちょっとたくさん作り過ぎちゃって☆

おっ‥お父さんにも食べてもらえたらいいかなって☆』



うわぁ〜。



何どもってんの、あたしってば!!



舞い上がり過ぎだよ〜〜!!



落ち着けッッ!!



『おっ♪すげぇ。うまそ。1個いただき♪パクッ。』



聖人は鷄の唐揚げを1個、口にほお張ると、満面の笑みをあたしに見せた。

感想

感想はありません。

「麻呂」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス