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奈央と出会えたから。<429>

[562] 麻呂 2011-05-05投稿

『聖人♪プレゼント交換しよ♪』



『はいはい。ちゃんとリクエストにお応えしました。』



『あたしのは秘密だもんね。聖人がリクエストしてくれなかったから。』



『楽しみ。奈央からのプレゼント♪』



『メリークリスマス♪聖人。』



『メリークリスマス♪奈央。』



プレゼントを交換し終えると、



後は、せーので中身を開けてみる事に。



『いくよ。聖人。せーのッッ。』



『じゃーんッッ!!』



聖人からのプレゼントは、



ずーっと前から欲しかったブレスレット。



『聖人ありがとう。さっそく付けてみるね♪』



あたしからのプレゼントは――



『ピアスじゃん♪デザイン気に入った♪ ありがとう奈央。』



『ブレスしてみたんだけど‥‥どうかな?』



『すげぇ似合ってるゼ。』



プレゼント交換し終えると、



クリスマスのBGMに合わせて、



2人だけの優しい時間。



『なぁ。去年のお前からのプレゼントさ――』



『‥‥ハ‥ハラマキのコト?!』



『アレ、今年の冬も活躍しそうだゼ。』



『ホントに?!あは‥‥嬉しい。』



『ハラマキも暖かいケド――』



『ひあっっ☆聖人?!』



ソファーの上に2人で座っていたトキ、



突然、聖人があたしを抱きしめる――



それは、さっきよりも強くて――



その勢いで、



あたしは、ソファーの上に押し倒されるカタチになって――



びっくりして、



目をつぶっていたあたしが、目を開いた次の瞬間――



『奈央。』



そこには――



超どアップの聖人の顔があったんだ――



ドキドキドキドキ――



心臓のコドウが止まらない――



もう、



このトキは止められない――



ドキドキドキドキ――



チュッ。



優しくキスをされ、



あたしは再び静かに目を閉じる――



『‥‥愛してる。』



あたしの耳元に、



ふぅっと聖人の優しい声が響く――



ドキドキドキドキ――



耳元からうなじに向かって、



聖人の顔が、ゆっくりと移動してゆく。



同時に胸元にも、



柔らかに手が添えられる。



あ。



大好きな人に触れられるのって、



こんなに気持ちいいものなんだ。



もう、



止められない――

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