携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 奈央と出会えたから。<430>

奈央と出会えたから。<430>

[640] 麻呂 2011-05-10投稿

大丈夫。



聖人になら――



触れられても大丈夫――



この人にならって――



そう思ったんだ――



『ずっと‥‥こうしていたい‥‥‥。』



あたしの耳元で囁くように――



言った聖人は、あたしを見つめ――



頭を優しく撫でてくれた――



『聖人‥‥?』



もっと聖人に触れられたい――



もっと聖人の事‥‥感じたい――



もっともっと――



『今は、ただ‥‥こうしていたいんだ‥‥‥。』



触れてほしいのに――



『あたし‥‥大丈夫だよ‥‥‥。』



『‥‥俺が大丈夫だって思わないから。』



『え?』



一緒になりたいって思ったのに――



ひとつになれたらって――



『俺が奈央の頭ン中、めっちゃ楽しい事だらけにしてやる。』



『聖人‥‥。』



思ってたのに――



『嫌な事も全て忘れてしまうくらい、

睡眠薬も、不安取り除く薬も、

そんなもン飲まなくてもいいくらい、

めっちゃ元気にしてやる。』



そう言った聖人は、



子供みたいな笑顔で――



『ありがとう。

聖人‥‥大好きだよ‥‥‥。』



あたしは聖人の胸の中で泣いた――



ポジティブなあたし――



ネガティブなあたし――



いろんなあたしを――



聖人は受け止めてくれている――



あたしの全てを受け入れようとしてくれている――



あの忌まわしい記憶も――



いつか忘れる日が来るかもしれない――



聖人となら――



乗り越えて行けそうな気がした――

感想

感想はありません。

「麻呂」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス