携帯小説!(スマートフォン版)

覗き窓

[1044] ループ 2011-05-30投稿

何処の家の扉にもありますよね?

あの小さな覗き窓…

覗けますか?







「あぁ…暇だな…」

借りた映画を一人で夜中に観ていた。

時間は午前3時をまわっている。
友人と観る筈だったのが、急遽バイトが入ったとかで一人時間を持て余している。
映画も観終わり
煙草に火を着け、ぼんやりとしていた。


外は雨が降っているようで屋根に滴が当たる音が聞こえる。

そのなかに

……コン…コン…



…コン…コン…コン…


小さな音でノックする音がしていた。



『こんな時間に?外、雨降ってんのに…誰だ?』

友人が終わって来たのかも?などと思いながら玄関まで行った。

「誰?耕治か?」



……答えない。


雨で聴こえないのか?

そう思い、覗き窓から相手を確認しようとした。

……誰もいない。

なんだか腑に落ちないまま戻ろうとすると


……コン…コン…

またノックする音。

「…ちっ」

誰だかしらねぇけど居るなら返事してくれよ…

もう一度覗き込もうとしたとき、部屋に置いてきた携帯が鳴った。

反射的に覗くのを止め、振り返った。

その直後

ガンッ!

なにかを叩きつけるような音がして驚いて音がした方を見た


「…え?」


覗き窓から顎に向かって一直線にアイスピックのようなものが突き出ていた。


携帯が鳴らなかったら…


血の気が一気に引いて腰が抜けてしまった。


目を離せずにいると『ソレ』はゆっくりと引き抜かれていった。





………残念。外した。
こちらを覗き込みながら落ち着き払った低い声が聴こえてきた…


感想

  • 41163:怖いですね??[2011-06-11]
  • 42245:ターミネーターパクったな[2012-10-08]

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