携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> その他 >> 劇団ドリームシアター(19)

劇団ドリームシアター(19)

[430] YOSI 2011-06-05投稿
「お疲れ様でした〜今日は楽しかったです」
真美は、つとむと、俊太郎に元気よく挨拶した。
「あっ!どうもお疲れ様でした。それにしても、真美ちゃん今日は、すごくのってたね。俺勉強になったよ。」
「そんな〜私なんてまだまだですよ。…コントは、役を演じるわけですから、お二人のなりきりぶりに比べたら、私はまだ全然です」
真美の謙遜ぶりに、2人は恐縮した。
つとむは、思いきって聞いた。
「真美ちゃんさ、…前は、バラエティーには、出ないようなこと言ってたじゃん。…でも、よく決断したと思う。心境の変化ってゆうか…きっかけは、何かあったの?」
「それは…」
真美は、少し間を置いた。
「あっ!ごめんなさい。答えにくいこともあるよね。…今のは、聞かなかったことにして」
「いえ…。構いませんよ。私…確かに、話すの苦手で、素のままだと、自分をうまく伝えられないってゆうか…でも、お二人の先輩の本馬さんと話した時に、言われたんです『やって損することなんてない…いろんな現場で、出会ったことは、自分の為になるよ』って言われて、考えを変えたんです。
だから…今日の仕事は自分の視野を広げる、いい機会だと思ってます。…だから、お二人には感謝してます。…もちろん本馬さんにも…」
俊太郎は、深々と挨拶する真美に恐縮した。
「…いやいや、とんでもない。こっちも勉強することだらけだよ。真美ちゃんの演技は、いい勉強になったよ」
つとむも、同調して頷いた。
「じゃあ、いつかまた共演することがあったら、よろしくです」
「はい!こちらこそお願いします」
出ていこうとした、真美は、立ち止まって、振り返った。
「あの…」
「はい?」
「お二人とも、もう父親になられんるですよね?」
「え?ああうん」
「幸せですか?」
「もちろん!…昔は遊んでたけどさ。やっぱり結婚して、家庭のために、頑張れる。すごく幸せだよ。
だよな?」
「うん。」
「そうですか…羨ましいですね。私も早くそうなりたい…」
「でも、女優の仕事も順調そうだし、事務所が、難色示すんじゃない?」
「…そうかもしれませんね。…でも、例え、結婚して、仕事が減っても、私は幸せの方を選びます…自分の気持ちは、変えられないです」
「そう…」
「私…まだ、好きです。本馬さんのことが」
そう言うと、真美は、立ち去った。

感想

感想はありません。

「YOSI」の携帯小説

その他の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス