探偵ゼロ〜27〜
「神崎さん?入りますね」
看護士は病院の中にある一室のドアを開けた
プレートには神崎零
と書かれている
「そんなっ・・!」
そこに零の姿はなく、
そのかわりに
一枚の手紙が置かれていた。
−−−−−−−−−−−
「ここが その小屋ですか?」
隼人はそのドアを開けながら聞いた
さっきまでの豪邸とは
比べものにならないほど
その小屋は小さかった。
その小屋の中には
佐山と伏見綾子がいた
「あっ・・」
「お久しぶりですね綾子さん」
隼人はにっこりと微笑む
「あなた・・刑事だったんですか?」
「いえ、僕は探偵の助手をしてまして、本業は記者です。」
綾子は俯いて
「そうだったんですか。こんな時じゃなかったら
また会えたことを心から喜ぶことが出来るのに・・・」
本田が丸い顔をしかめた
「あの・・お二人は知り合いなんですか?」
「ええ、先日事故に遇いそうになったときに助けていただいて・・」
「そうだったんですか」
本田は顔をほころばせた
顔に出やすいタイプなのだろう。
「それにしてもここ、カギとか大丈夫ですか?」
小林が尋ねる
「ええ ここのロックはコンピュータ制御ですから
このコンピュータを使わなければ開けることは
不可能ですね」
綾子がノートパソコンを指差したその瞬間−−
ガチャン!!!
「!!??」
そこに居た全員がドアの方を振り返る
「なんだ・・これ・・・カギ掛かってますよ?」
隼人がドアノブを回してもドアはびくともしない
「ムダデスヨ・・システムワハッキングシマシタ」
感情のない合成音声。
「?!」
「このアタッシュケースからです!」
「コレハバクダンダ。バクダンガバクハツスルマデノコリ30プン
ガンバッテカイジョシテミロ」
事件が・・動き出した。
感想
- 41220:早く続き見たい〜[2011-07-01]