携帯小説!(スマートフォン版)

信愛

[292] ふく 2011-07-07投稿
君が選んで決めた事だから
そう言って送り出したけど
やっぱり君が必要なんだよ
『また会えるから』と君は笑って言ったけど
『そうだね』って僕も笑って見せたけど
どうしてもそんな気がしなかったんだ
もう会えない事くらい分かってたんだ
だって君は嘘をつく時僕の目を見ないから

『もう余計な心配はしなくていいから』と君は言ったけど余計って何だよ
君を想う時
君の事を考える時
心配したり悩んだり
一度だって余計な事だなんて思った事はないし
君を悲しませない様に
笑顔にしてあげられる様に
努力をした日々も余計じゃなかった
それも誇らしく思えたのに

君は僕をいつも寂しくさせるね
最後くらい言ってよ
僕の存在を肯定する言葉をさ
君の背中を見送る僕の心を見透かしてみてよ

あれから何度も君の夢を見たよ
相変わらず君は笑っていて輝いていて
余計にそれが僕の胸を苦しめる
今でも君が心を埋め尽くして心臓が痛い

君が消えない
君の強さを恨んだ日々もあった
僕の弱さを情けなく虚しく思う日々
君を想い泣いた日々
沢山の思いで混乱する日々

でもさ
君には感謝しているよ
最後の日
君が笑ってくれたから
僕も泣かなかった
あの時君の目の前で泣いていたら
君の大好きな笑顔を壊してしまっていたかもしれない

眩し過ぎた君
いつか僕も君に追い付けたら
その時はどうやってでも君を探し出して会いに行くよ
『また会えるよ』
君の言葉を真実にするんだ

ねぇ
今日は君の大好きな雪が降っているよ
目を閉じると君の白い肌を思い出す
肌を重ねた日
いつまでも君といられると思っていた

切なくて
人を愛する事の大切さを肌で感じた

やっぱり思うんだ
君を愛し続ける僕は
誇らしいってさ

感想

感想はありません。

「ふく」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス