夏の蛍・2
「…そうかぁ。宣伝でやってたのは、この登場人物の事やったんか…」
自分の世界に入っている光樹。
「そんなに見たいんだったら、先に見てもいいよ」
「マジでぇ!?ええのんか?」
「今さら返してくれとも言えないし…。その代わり、2日以内で見てくれよ」
レンタルビデオの袋を手渡す伸一。
「もちろん!今夜さっそく見るわ」
「それと、貸す代わりに…」
「なんや?金か?」
「…いやいや…。お金じゃないけど。夏休みの自由研究がまだだから、代わりにやって欲しくて…」
言いにくい事をサラリと言う伸一。
「…自由研究?そんな事か、まかせとき…。て、えーっ!?何でお前の宿題をやらなあかんねん!」
ようやく事の重大さに気付く光樹。
「引き受けてくれないなら、これ返してよ」
「…あーっ、分かった分かった。するがな。今から朝顔植えるわ」
「それは、無理だろう」
「冗談やがな、これやから関東の人間はあかんなぁ。取り敢えず借りるわ。ほなまた!」
小走りに走り去る光樹。
「いいやつだよな」
光樹の後ろ姿を見る伸一が目を細めて笑った。
自分の世界に入っている光樹。
「そんなに見たいんだったら、先に見てもいいよ」
「マジでぇ!?ええのんか?」
「今さら返してくれとも言えないし…。その代わり、2日以内で見てくれよ」
レンタルビデオの袋を手渡す伸一。
「もちろん!今夜さっそく見るわ」
「それと、貸す代わりに…」
「なんや?金か?」
「…いやいや…。お金じゃないけど。夏休みの自由研究がまだだから、代わりにやって欲しくて…」
言いにくい事をサラリと言う伸一。
「…自由研究?そんな事か、まかせとき…。て、えーっ!?何でお前の宿題をやらなあかんねん!」
ようやく事の重大さに気付く光樹。
「引き受けてくれないなら、これ返してよ」
「…あーっ、分かった分かった。するがな。今から朝顔植えるわ」
「それは、無理だろう」
「冗談やがな、これやから関東の人間はあかんなぁ。取り敢えず借りるわ。ほなまた!」
小走りに走り去る光樹。
「いいやつだよな」
光樹の後ろ姿を見る伸一が目を細めて笑った。
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