携帯小説!(スマートフォン版)

雨の夜に

[328] naho 2011-07-29投稿
隣に君がいない
週末の夜

ベッドに入って
「おやすみ」って

アタシ以外誰もいない部屋で
誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いた

眠りにおちるまで

今夜はやたらと時間がかかる


窓にあたる雨粒の音
遠くを走る電車の音

アタシは


ひとりぼっちだ



そっか


ひとりぼっちなんだ


ここまでたどり着いたのに
やっと居場所を見つけたのに

こんなところで

何をしているのだろう


考えたくもないけど
『後悔』は認めたくないけど


なんだかすごく

泣けてくる

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