携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> ノンジャンル >> 闇の蝶「闇の蝶見参!」3

闇の蝶「闇の蝶見参!」3

[699] 柊翔 2011-07-31投稿
いつも二人の仲裁に入るのは友子である。

「早くお昼食べないと、休憩時間終わっちゃうわよ」
「はぁい…。パクっ」

しぶしぶ卵焼きをほお張る有希。

「…次のニュースです。昨夜 都内雑居ビルで、同ビル内に事務所を持つ金融業、佐武浩一さん(56)が何者かに殺害されました。また、佐武さんの同僚で向原勇治さんと長原剛彦さんの行方も分からなくなっています…」

近くのランチ販売カーのラジオのニュースにそれとなく耳を傾ける三人…。

「…悪人ども、今頃三途川を渡ってるよ、きっと…」
有希が言うのを聞いた秀美が。

「三人共悪さが過ぎたから、途川を渡り損ねて地獄行きね…」

と言った。

「…人のお命頂くからは、いずれ私も地獄道…か…」
友子が呟いた。

この、若いのに古くさい言葉の言い回しをするOL三人組。実は、ご先祖様が江戸の町で裏稼業をしていたんです。裏稼業…。人の晴らせぬ恨みを代わって晴らす闇の仕事。
事実を知った三人だったが、いくらご先祖様の遺言で「裏稼業」を受け継いでくれと言われても、人殺しは人殺し。もちろん受け継ぐ気はあまり無かった。三人にとって、不条理な出来事が無ければ…。そう…。不条理な出来事が無ければ…。

感想

感想はありません。

「柊翔」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス