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RIO-23【夏祭り】

[321] メシア 2011-08-07投稿
駅の辺りがにぎやかになっていく夕方。いつもより人が多い。今日は駅の周辺で夏祭りだ。俺は春姫と駅で待ち合わせ。

「永ちゃーん!!」

春姫は行きなり来て後ろから俺に抱きつく。

「オス、春姫。」

「オッス、永ちゃん。」

春姫はピンクに花柄の浴衣だ。可愛い…。

「どうっ、春姫の浴衣?」

春姫はいつも自分を名前で呼ぶ。

「最高だよ。」

「最高に不細工なの?」

俺は春姫の手を握る。

「可愛いに決まってんだろっ!!」

春姫はにっこり笑う。

「永ちゃん、大好き!」

「知ってるよ。」

これをバカップルって言うんだよな…。

少し辺りは結構暗くなってきた。俺は春姫と歩き回って、川の近くにしゃがんでいた。

「永ちゃん、あ〜ん」

春姫は俺にかき氷を食べさせるつもりだ。

「よせよ、恥ずかしい。」

「やぁだ。」

春姫の膨れっ面…これがまた可愛らしい。李将とは全然違うタイプだ。何で春姫と李将を比べてるんだ。

俺は春姫が差し出したかき氷を食べた。李将と将悟は何でこんなことが人前で出来るんだ!?

「やったぁ!永ちゃん、食べてくれた。」

「そりゃ、どーも。」

春姫と俺は笑う。
こんな時間が続けばいいと思った。

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