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RIO-41.5【直紀の想い、将悟の意地悪】

[320] メシア 2011-08-12投稿
何で、桜ノ牧が紫音李将を知ってんだよ!?

「紫音李将じゃないでしょ?」

先生と先輩は俺の顔を見る。俺が答えろって…。

「そうだよ!紫音李将だよ!つーか、何でお前が紫音を知ってんだよ?」

「俺の妹。」

「お前が紫音の兄!?」

「親の再婚やらなんやらかんやらで俺の妹だぞ。」
ある意味ラッキーかもしれない。紫音に会えるかもしれない!

「わ〜直紀君が好きなのは将悟の妹だったんだね〜。」

先輩…。

「んじゃ、お前らもう帰れ。」

先生に無理矢理下校させられる。
駅まで3人一緒。
明秀先輩は下りの電車、俺と桜ノ牧は上りの電車。
電車に乗ってシラケた。

「桜ノ牧、紫音のメアド…」

「やだ。」

メアドくださいって言おうとしたのに。

「紫音の…」

「やだ。」

コイツ、話を聞くきないな。

「しお…」

「やだ。」

「なんならOKなんだよ!?」

「李将は俺の、だからあげない。」

桜ノ牧は親指を下にして俺に向ける。コノヤロウ…。

「そんなに李将李将いってたらそのうち嫌われるよ、多分。」

俺は舌を出した。

「バーカ、李将も俺が大好きだもんね。」

「羨ましいな。」

コイツを利用しないと紫音に会えない…。

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