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RIO-41.7

[330] メシア 2011-08-12投稿
あ〜あ、桜ノ牧がいるから紫音に会えるかもしれないのに、桜ノ牧がいるから紫音に会えない…。


十一月。
結局、紫音の誕生日を祝えないまま十月は過ぎた。

「直紀君〜。」

明秀先輩だ。

「将悟の妹が大好きなんだっけ?」

「そうっすよ。」

いきなりどうしたんだろう、先輩。

「将悟を説得しないと会えないのか…。」

「もう、7ヶ月たってますよ。」

「無理よ〜将悟は俺が一番カッコいいだから。」

「ナルシストかよ…。」

先輩はあはは〜と笑っている。

「ウチね、将悟が好きなんだよ。」

いきなり暴露かよ。

「将悟が部活入ってくんなかったら園芸部、つぶれてたもん。」

先輩は顔を赤くして言った。

「てなわけで、直紀君!ウチも将悟に説得するから、ウチの恋も協力してな!」

そうきたか…。
先輩は俺の手を握ってうるうるした眼で言う。
断れないじゃん…。

「わかった。」

「わーい、直紀君大好きー!!」

先輩は俺に抱きつく。
いや、桜ノ牧に言えよ。

「ちょっと待ったー!!」

桜ノ牧が教室のドアを開けて勢いよく入ってきた。
「あ、桜ノ牧…。」

「いつの間に恋愛関係が!?」


勘違いされちゃったし。

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