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ウジウジ恋話<1>

[308] Pipy 2011-08-17投稿


出会いは中3。

ほんの小さな
きっかけで好きになった。

話も合い、
お互い音楽が好きだった。

そして
告白もせず、卒業。

そしてなぜか
バンドを組むことになった。

これが高校1年の春。

ここから、話は始まる。






















K高校、吹奏楽部の部室にて。

「カナー!!次のバンド練習いつにする?」

私の名前は<稲口カナ>
高校に入って私は少人数の吹奏楽部に入部していた。

小学生の時、トランペットを触っていたし、何より大好きな音楽をもっと学べると思ったからだ。

ちなみに人数は4人。
全員1年生。

積極的に部活に参加していた事もあってか、何故か私が部長である。

そして、部室の机に張りついているのは、

中学ん時からの親友、
<大谷ミキ>だ。

吹奏楽部の副部長で、
バンドでドラムを担当している。

彼をバンドに誘ってくれたのもミキだったりする。

「日曜日でいいんじゃない??」

「じゃ、あっつーにメールしてよ」

「っ!!・・・なんで」

「だって、あっつーとカナ、"ただ友"でしょ?うちじゃ金かかるもん」

確かにSoft●ankで"ただ友"ではあるけど。

「緊張する」

「ほら、ガンバ!!」

彼は他校のY工業高校に
通っていたため、連絡はメールか電話だ。

----------------
日曜日
空いとる??(・ω・`)
----------------

「こんなんで…」

私は
ミキに携帯を見せた。

「短っ!!まぁ、いいんじゃない?」

ミキは呆れたように
OKを出した。

(送信っと…)

私は、緊張しながら
送信ボタンを押した。

「ふぅ〜・・・」

「頑張ったね〜」

「馬鹿にしてぇ・・・」

私はミキの頭を叩いた。

「してないって!」


〜〜♪〜〜〜♪

「来た!!」

私はすかさず携帯を開く。

----------------
おぅ
----------------

「短っ!!しかも絵文字もないんかい」

ミキが携帯にツッコミを入れた。

「まぁ、アツやから・・・」

「そうだね…」

----------------
じゃ、日曜日
1時からで(>ω<)ゞ
----------------

(送信…)

私はまた送信ボタンを押した。

日曜日
彼に会えるんだという嬉しさを胸に。

「なになに〜??あっ君にメール??」

「「なっちゃん!!」」



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