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さくら前線 27 〜君以外好きになれない〜

[392] うるは 2011-08-20投稿
隼人 「そいつ誰だよ…」

輝 「この人が桜の彼氏?」
桜 「うん」

輝 「ふぅ〜ん」

隼人 「あ?」

輝 「なんかさアンタ…桜とつり合わねぇな」

隼人 「んだと?」

輝 「あれ…俺何言ってんだ…」

隼人 「もう一回言ってみろっ!!!」
輝先輩の胸ぐらを掴み殴りかかろうとする隼人。
桜 「隼人っダメ!!」

職員 「そこっ! 何してる!!」
先生が二人を止める。

隼人 「チっ…」
先輩を睨みどこかに行く隼人。

桜 「ちょっ…どこ行くの!」
私は隼人を追いかけた。
隼人の歩くスピードは速かった。

桜 「待って!」
すると隼人が止まった。
桜 「…どうしてあんなことしたの? あんなの…隼人らしくないよ」

隼人 「…」

桜 「ねぇ何で…?」

隼人 「…あいつが言った通りだよな」

桜 「え?」

隼人 「俺、桜とつり合ってねぇな…それに俺と桜には制限時間があるだろ?」

桜 「制限…時間…?」
やだ…言わないで…

隼人 「だって俺はさ」
聞きたくない…

隼人 「2年半しかお前と一緒にいられないんだからな」

桜 「ー…っ」

隼人 「たった2年半しか桜を守れねぇ。だったらこのピアスの意味わかんねぇよな」
隼人は自分のピアスを触りながら小さく笑う。

桜 「…んでよ…なんでそんなこと言うの…」

隼人 「…」

桜 「私の事好きなんでしょ!? だったら私の事永遠に守ってよっ! 私が他の男に取られないように、私が隼人以外見れないように私の事…独占してよぉ!!」

隼人 「桜…」
泣きじゃくる私に隼人が切なそうな声を出す。

前が歪んでよく見えない。
子供のように大声を出して泣きまくる。

桜 「隼人が好き…。私は隼人しか好きになれないの…」

こんなことを言われても君は困るだろう…
でも私はそのくらい君が好き…

この思いあなたに伝わったかなー…?

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