がんばったで賞 144 〜何も知らないカズヒロと、苦しみ続けるアキ〜
数日後、いつものようにカズヒロと一緒に歩く。
アキは、迷惑を掛けないように、カズヒロの前では明るく振る舞った。
『ねぇ、サッカーの練習はどう?』
「バッチリだな!調子もいいし。」
するとカズヒロは、
「そっちはどうだ?」と聞いてきた。
『皆気合い入りまくり!私も気合い十分!』
ひとつも、暗い顔を見せなかった。
「おぅ、そうか!」
カズヒロが笑ってくれればいいんだ。アキの心が少し軽くなった。
しばらく歩くと、カズヒロが、
「ユウタのこと…気にしなくて良いから。」
アキはカズヒロを見つめた。
真剣な顔。
「マジで気にすんなよ。」
『うん…分かった』
するとカズヒロが手話を使わずに呟いた。
「ユウタなんかにアキを取られてたまるかよ…。」
『ん?』
「あ、なんでもない…ついに明日だなー、クラスマッチ。」
『あ…そうだね。』
気がつけば、もう明日はクラスマッチ。今日は最後の追い込みになる。
「これが、アキのいい思い出になりますように。」
『ちょっとやめて!』
いちゃいちゃする光景を、サユは鬼の形相で見ていた。
「今日はたっぷりいじめてやるからさ…アキ。」
アキは、迷惑を掛けないように、カズヒロの前では明るく振る舞った。
『ねぇ、サッカーの練習はどう?』
「バッチリだな!調子もいいし。」
するとカズヒロは、
「そっちはどうだ?」と聞いてきた。
『皆気合い入りまくり!私も気合い十分!』
ひとつも、暗い顔を見せなかった。
「おぅ、そうか!」
カズヒロが笑ってくれればいいんだ。アキの心が少し軽くなった。
しばらく歩くと、カズヒロが、
「ユウタのこと…気にしなくて良いから。」
アキはカズヒロを見つめた。
真剣な顔。
「マジで気にすんなよ。」
『うん…分かった』
するとカズヒロが手話を使わずに呟いた。
「ユウタなんかにアキを取られてたまるかよ…。」
『ん?』
「あ、なんでもない…ついに明日だなー、クラスマッチ。」
『あ…そうだね。』
気がつけば、もう明日はクラスマッチ。今日は最後の追い込みになる。
「これが、アキのいい思い出になりますように。」
『ちょっとやめて!』
いちゃいちゃする光景を、サユは鬼の形相で見ていた。
「今日はたっぷりいじめてやるからさ…アキ。」
感想
感想はありません。
「るー6」の携帯小説
- ROOM 24 〜かかってこい、俺が絶対守る〜
- ROOM 23 〜殺してやろうか〜
- ROOM 22 〜岬の異変〜
- ROOM 21 〜許さない、理性の限界〜
- ROOM 20 〜裏切りなしで過ごしたい〜
- るー6日記 1月30日 〜水戸市とは〜
- ROOM 19 〜絶望〜