携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 詩・短歌・俳句 >> 本能、本心、すれ違い。

本能、本心、すれ違い。

[483] 十日十月 2011-08-30投稿


切れかけロープに土色の首
消えかけ灯火 風の前
見放しかけてる命はいまだ
ゴキブリのようなしぶとさね


「命というものは儚いものです」
こんなに長く生きるのに?


濁点だらけの音をたて
絞まっていくのよこの首は
濁点だらけの悲鳴あげ
死を拒否するのよこの命
死ににくいったらありゃしない。




消えかけ意識に飛び交う罵声
キレかけ脳内 五秒前
手放したいのにこの自尊心
鋼鉄のような強固さで


「命というものは尊いものです」
こんなに容易く消えるのに?


苦し紛れに泣きわめき
しゃがれていくのよこの声は
苦し紛れに言い訳し
死のうとするのよこの心
生きにくいったらありゃしない。

感想

感想はありません。

「十日十月」の携帯小説

詩・短歌・俳句の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス