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悪魔9

[399] ゆうき 2011-09-13投稿

「俺、彼女と別れたさ」


彼女がいることさえ知らなかったのに
急に言われた


「お前が居たから、だよ」


何を言ってるかわかんなかった


「え、」


けいさんはそっぽを向いてしまってそれ以降追求できなかった


帰り際


「俺、今日もお前のこと車で送りたいんだけど」


何が言いたいのかわからなかった

何を考えてるのか見当もつかなかった


「じゃあお願いします」


前とおんなじように助手席にあたしを座らせ


前と同じように深呼吸をひとつついた


「好きだよ」


急な告白であった


「あたしも、あたしもすきです」


咄嗟に言葉が出ていた


「付き合ってほしい、でも少しだけ時間をくれ」



あたしはこくこく頷いた


けいさんは優しく微笑んで
あたしの頭を優しく撫でた


つづきます

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