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神々の前線2

[538] 宇宙P 2011-09-15投稿
地球上、もっとも優勢を誇る、イリス神を崇めるイリス教徒は、上位民族であるエイド人の影の司令に統制されつつ、超軍事国家JU連邦を形成し、世界最強を誇示してきた。

対立する幾多の神々も、近世、 自己の影響下にある「民族」部隊を動員し、イリスへの挑戦を、試みている。

なかでも、地球上にいう第二次世界大戦においては、神々の覇を決定的にする最終戦争の様相を呈した。

この時、イリスに対抗する神の一人、アーリ神は、一人の傑出した預言者を降臨させ、彼に自己の育成するゲルム民族を熱狂的に先導する使命を与えたのである。

その預言者の名をヒンケルという。

ヒンケルは、まさに神がかり的指導力を発揮、ゲルム民族を熱狂的に導き、その与えられた使命を、期待どおりに果たしていく。
彼は、カルトといってもよいユーベルメンシュ(超人)党を率い、イリス上位民族であるエイド人殲滅戦に、血道を挙げた。

ゲルムの民族的使命は、あらゆる地域に浸透し、世界を裏から支配せんと画策するエイド人殲滅と、神の民族たるゲルム人の地球統治にある、とヒンケルは繰り返し説き、ゲルムの人々はこの「民族の使命」論に沸騰する。

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