神々の前線7
JU連邦軍は、テクノロジーにより人の精神に作用し、銃による攻撃のみならず、心理的な攻撃もあわせた現代的な戦術を駆使した。
以下は典型的な、一つの攻撃態様である。
離れたところから、特定の標的を狙い、ある種のｴﾈﾙｷﾞｰを照射、視覚とか匂いとかなどの五官による作用も感じず、全く痕跡を残すことなく、精神障害や心臓麻痺、脳梗塞を発生せしめ敵を倒すか、あるいはそれに付随する理解しがたい恐怖感を植え付けるなどといった戦術も行われた。
このような、もはや物理的な破壊の応酬を超えた次元の異なる戦術に対し、ｱﾘﾋﾞｱ軍は、恐怖をも超克したある種の狂気を纏(まと)うことによりこれに対抗、さらに激烈な攻撃心へと転化させていった。
互いに敵への見せしめに、生きたまま両手足を切り落とし吊し上げたり、そのまま焼いたり、鼻や耳を削ぎ落としたり、死なないよう苦しみを継続させるためだけに、水に延々と漬けられたり、そこには、もはや戦闘には関係のない、狂気だけが横行する異次元の地獄絵図だけが広がっていた。
何が目的の戦争なのか、前線の兵士には、もうそんな標題など不要であった。
以下は典型的な、一つの攻撃態様である。
離れたところから、特定の標的を狙い、ある種のｴﾈﾙｷﾞｰを照射、視覚とか匂いとかなどの五官による作用も感じず、全く痕跡を残すことなく、精神障害や心臓麻痺、脳梗塞を発生せしめ敵を倒すか、あるいはそれに付随する理解しがたい恐怖感を植え付けるなどといった戦術も行われた。
このような、もはや物理的な破壊の応酬を超えた次元の異なる戦術に対し、ｱﾘﾋﾞｱ軍は、恐怖をも超克したある種の狂気を纏(まと)うことによりこれに対抗、さらに激烈な攻撃心へと転化させていった。
互いに敵への見せしめに、生きたまま両手足を切り落とし吊し上げたり、そのまま焼いたり、鼻や耳を削ぎ落としたり、死なないよう苦しみを継続させるためだけに、水に延々と漬けられたり、そこには、もはや戦闘には関係のない、狂気だけが横行する異次元の地獄絵図だけが広がっていた。
何が目的の戦争なのか、前線の兵士には、もうそんな標題など不要であった。
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