神々の前線15
「その先か・・」イリス神は重々しく口を開く。
「君達は、あの人類というやつらを、宇宙に出させられると思うか?」
他の神々は口を開かなかった。
イリス神は続ける。
「かつて、人類の中に、私の言葉を預ったヤソという者が、私に具申したのだ。
神の奇跡を人類に示し、人類を次なる次元へ導いてほしい、と。
すなわち、我々と同じ宇宙の、人類でいう神の一員として列席に加わりたいというのだ。
私は答えた。
その段階に人類は達したと、お前は思うのか、と。
ヤソは答えた。
今はまだ・・・。
しかし、人類には情愛や慈しみ、敬いとか献身という神に近づける素養を持っています。
いずれ、その段階に達したならば・・・と。
私は答えたよ。
ヤソの教えに、人類がどのような道をたどるのか、お前自信で試してみよと。
ヤソは、目を輝かせて、人類を導く試みを始めたのだが・・・」
「人類は、やはり欲望に根差した感性を発露し、ヤソをはりつけにしたのだ。
ヤソは裏切りを憎まず、献身を示すことで、人類に気付きをもたらそうとし、黙って刑死した。
だが、彼は泣いていたよ、私に何ごとかを詫びながら。」
「君達は、あの人類というやつらを、宇宙に出させられると思うか?」
他の神々は口を開かなかった。
イリス神は続ける。
「かつて、人類の中に、私の言葉を預ったヤソという者が、私に具申したのだ。
神の奇跡を人類に示し、人類を次なる次元へ導いてほしい、と。
すなわち、我々と同じ宇宙の、人類でいう神の一員として列席に加わりたいというのだ。
私は答えた。
その段階に人類は達したと、お前は思うのか、と。
ヤソは答えた。
今はまだ・・・。
しかし、人類には情愛や慈しみ、敬いとか献身という神に近づける素養を持っています。
いずれ、その段階に達したならば・・・と。
私は答えたよ。
ヤソの教えに、人類がどのような道をたどるのか、お前自信で試してみよと。
ヤソは、目を輝かせて、人類を導く試みを始めたのだが・・・」
「人類は、やはり欲望に根差した感性を発露し、ヤソをはりつけにしたのだ。
ヤソは裏切りを憎まず、献身を示すことで、人類に気付きをもたらそうとし、黙って刑死した。
だが、彼は泣いていたよ、私に何ごとかを詫びながら。」
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