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シャドーオプス12

[392] ハバネロペッパー 2011-10-04投稿
まずい!

ティームの者全員が焦った。

少年を何とかしなければ、近くにいるイラク兵にしらされてしまう。

早く捕まえて、飴やらガムでなだめすかすか、もしくは…殺す。

しかし…

マクナブ氏は書いている。

そんな事をして、一生悪夢を見続けるなんてまっぴらごめんだ

また、別なところでこうも言っている。
我々はSS(ナチス親衛隊)ではなく、 SASなのだ、と。

さて、話を戻そう。

「バフ、銃は何だ?」

バフは銃器のプロフェッショナルだ。

「取り回しを考えて、突入用はMP5クルツのカスタマイズバージョンだ。
バックアップにつくチェスはM4ショートカスタムにした。勿論、全銃サプレッサー装備だ。殆ど音はしない。 あとは…JJのリストにあったテイザーだな。これは?」

「マスター確保の時に使う。麻酔銃も検討したけど、効くまで時間がかかりすぎる。起爆装置を作動されたら元も子もない。ノーズとマカロニは急所を撃ち抜けば一瞬でフリーズするけど、生け捕りだとな。テイザーが一番じゃないかな?どうだろ?」

「ああ、一番だな。まあ、メーカーもなかなかいい物を作ったよ」

ウィが頷いた。

テイザーはスタンガンの一種で、電線の先に針が着いたものが二本、圧搾空気によって飛び出し、相手に刺さると、特殊なパルスの電流が流れ、撃たれた人間はもんどり打って倒れる。

最近では、アメリカの警官が装備し、効果をあげている。
また、9・11以降テロ対策の為、航空機のコックピットにも装備されている。
ただ、テロリスト対策にしては何故コックピット内のテイザー装備を発表するのか?テロリストに手の内を見せるような真似をするのか、僕にはちょっと理解出来ない。

その他の装備の確認をし、突入の具体策を練った。

「音が出せないとすると…侵入はどうするんだ?」
チェスが聞いた。

「マスターはほぼ毎日車で出掛けるんだ。どこへ行くのかはCIAが確認してるだろう。帰ってくるのはたいがい夜だ。その時を狙おう」

「他の二人はいつも家か?」
バフが銃の作動確認をしながら聞いた。

「ああ。出ないな。子供達の洗脳と、爆弾の細工で忙しいらしい」

プランは決まった。
それぞれの銃のゼロイング−照準を合わせる−をし、突入のシミュレーションを地下室で行った。

決行は翌日と決まった。

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