携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> SF >> 神々の前線17

神々の前線17

[979] 宇宙P 2011-10-06投稿
「しかし、そうして核ミサイル搭載の衛星が落下して、北JU本土が壊滅すれば、これが敵の攻撃だとして、戦争の火ブタが切れるというのだから、いや、なんともワクワクするような奴らじゃ。

諸君らには残念だが、この戦いはワシの種族の勝ちじゃ。

最終的に唯一残り、これだけの業を負ったJU人とエイド人どもを、阿鼻叫喚の地獄に突き落とし、 どのように料理してやるか、もう考えただけで、ヨダレがでるわ!

JUとエイド人は、救いのない暗黒の牢獄に、わしの慰みものとして、魂は永遠にさ迷うのじゃ!

宇宙の法に則った妥当な量刑だわさ!」

他の神々は、押し黙って考えていた。

イリス以外のどの種族にせよ、このイリスに勝利していたなら、地球は混乱しながらでも、まだ存続だけはし得たであろうと。

だが、人類が、これまでの本能を超えた、次なる形態へ進化しえなければ、結局は欲望という急所を押さえるイリスからの、脱却は不可能であり、 ゆくゆくは、やはりイリスの完全勝利に至るであろう、とも。

かくして、神々の中間審議評価は、イリスの完全勝利に大勢は傾き、地球の暗い未来を予測する神々の評定だけが、議事録に残されたのである。 完

感想

感想はありません。

「宇宙P」の携帯小説

SFの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス