これが僕らのバイオロジィ(5)
「そういえば保坂さん」
「あ?」
「生物室の骨格模型の性別ってわかります?」
ふと昼間の牛原の言動を思い出し、榊は保坂に質問してみる。
「ああ、女だろ?」
「え!?」
保坂から返ってきた牛原と同じ答えに、榊は目を見開く。
「骨盤がな、男だと閉じてて女は開いてんだ。そこ見りゃわかる」
へぇ、と榊は小さく声をあげた。
適当な言動の目立つ牛原も、きちんと根拠のある上で発言しているようだ。
季節は春。少年はまた、誰かの知らない一面を発掘するかも知れない。
「あ?」
「生物室の骨格模型の性別ってわかります?」
ふと昼間の牛原の言動を思い出し、榊は保坂に質問してみる。
「ああ、女だろ?」
「え!?」
保坂から返ってきた牛原と同じ答えに、榊は目を見開く。
「骨盤がな、男だと閉じてて女は開いてんだ。そこ見りゃわかる」
へぇ、と榊は小さく声をあげた。
適当な言動の目立つ牛原も、きちんと根拠のある上で発言しているようだ。
季節は春。少年はまた、誰かの知らない一面を発掘するかも知れない。
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