(ID:71531) - 携帯小説！(スマートフォン版)

美紀と美佳のいる店に久しぶりに顔を出した義則達は、守口考太にプライベートなことを、うちあけられた。
「南川さんは、うちの妻の同僚でいらしたんですね？」
「へ?同僚？」
「はい…私、守口敏美の夫で考太と申します」
「ほ、本当ですか？守口さんの…でもどうして、わかったんですか？」
「ええ…実は、敏美の職場の飲み会の写真に、あなたが映っていましたので」
「そうだったんですか…世の中狭いッスね。…でも奥さんは、この仕事をやってらっしゃることを、ご存知なんでしょうか？」
「ええ…もちろん。私は、会社的にも苦しくて、それでも、夜やらないと、生活していけなくて、こんな形を取っているんです」
「そうですか…でも奥さんは、すごく出来る人ですよ。仕事も、本当に良くサポートしてもらってます。」
「ありがとうございます。」
「そっか…世の中狭いッスね…。まさか、こんな偶然があるとは…」
「でも、羨ましいですよ。奥さんの信頼もあって、掛け持ちしてるんすよね？」
「ええ…。まあ、苦しいけど、将来的にも、資金が必要なんで、理解してもらってます」
「なるほどね～。俺達は、結婚すらままならないけど、もしそうなったら、俺達も、そうしてかなきゃいけないかもな?
義もそう思うだろ？俺、選択肢の中に入れておかないとな」
「ああ…そうだな」「すみません。プライベートなことを」
「いえ全然。こんなこともあるんだなって思いましたよ。まだまだ、この店には来るつもりですし、今後ともよろしくお願いします」
「こちらこそ、こんな話を聞いていただき感謝してます。
俺は…サラさんや、茜さんが、前より輝きを取り戻したのは、南川さん達が、いらしてからだと思いますし、実際、お二人も、そう言ってますよ」
「そうですか…それが、営業とか抜きに
言っていただけてるんなら、すごくありがたいです」
「もちろん、営業なんかじゃないです。
お二人とは、プライベートで、サラさんや茜さんを交えて、お話ししたいと思ってますから…」
考太の話に、嘘がないと感じ取った２人は、快く快諾した。
「あっ、お待たせしました。ご案内します」

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劇団ドリームシアター（26）

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