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シャドーオプス30

[390] ハバネロペッパー 2011-11-02投稿
私もパムも同じように拘束され車に押し込まれた。

男達は無言のまま車を走らせた。

隣でタックがFUCK! FUCK! FUCK!…と小さく永遠と繰り返している。

嫌な奴…
うっとうしいのよっ!
車が大きく揺れたついでに私は思い切りタックの足を踏んづけた。

ファック!
タックが叫んだ。

黙れっ!と声がするとタックがうめいた。
どうやら覆面男に殴られたらしい。

私は思わずほくそ笑んだ。

果てしなく続くのかと思われた最悪のドライブが突然終わった。

降りろ!
も、何も言わずに男達は私達を車から引きずり下した。

方向感覚を失い、よろけた私を誰かが担ぎ上げた。

埃っぽい少しカビの匂いがする決して快適とはいえない部屋らしい所に、私は放り出された。

「痛っ!痛いでしょー!」

私は思わず日本語で怒りを吐いた。

フンッ

鼻を鳴らしてその誰かは去っていった。
これから何が起きるのか?

拷問?殴られるのはちょっとなあ…
レイプ…は当たり前にあり得る
殺される事も、当たり前にあり得るか …
私は何故か恐怖は感じていなかった。

それより情報収集しないと…そんな事を考えていた。

どれくらい経ったのだろう。

何も起こらないまま時間だけが過ぎていく。

周りが見えないので、気配を探ることに集中していた。

「ユき、大丈夫か?」

パムのささやき声が私の右から聞こえてきた。

「大丈夫よ、パムは?」

「問題無いよ、キツいだろうけど頑張って」

「うん、私は平気…タックはいる?」

「ここだ」

左から聞こえてくる。

「奴ら何もんだ?アルカイダか?」

「わからないな、今の段階では」
パムが静かに答えた。

「奴ら後で叩きのめしてやる!」

「そう興奮するな、タック。体力温存しとけ」

「やけに余裕かましてるな?パム」

「今はジタバタしても仕方ないだろ」

「そうよ、今は情報収集しましょうよ」
「ああ、それもそうだな…」

会話を断ち切るようにドタドタと人が入って来た。

「立て」

私は腕をもたれて立たされた。

身体中まさぐられ財布やら何やらを抜き出された。

「CIAだな?」

酷い訛りの英語だ

「違う、国連職員だ。IDがあるだろう?」
タックが答えた

「嘘をつくなっ!国連職員ではないはずだっ!CIAの犬だろう!」

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