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真実の愛

[411] アイ 2011-11-02投稿
「二人の愛は永遠に続く」

陳腐な表現が私の胸にガラスをねじ込む。

愛とは何で、

真実はどこに眠るのか。

朽ちることを恐れた世界は、いつしか保存することを学んだ。

永遠に咲き続けるドライフラワー。

情報化された古びない本。

林立する墓石。

人は存在を留めたがる。

すべての生き物は死を怖れる。

だけど、

陳腐な表現でしかないけれど、

「命は消えるから美しい」

有は無に帰すから価値が生まれる。

だから、

冷酷な冬のように凍結された永遠より、

温かなぬくもりに包まれた生ある死を、

私は望みたい。

それと同じだとしたら、

真実は一瞬の中に眠るのではないか。

愛はそんな真実の中にあるのではないか。

感じ取れないほど儚い時間でしかないけれど、

その方がもっともらしく、

まだ信じられる。

あなたの幸せを心から願うことができる。

あの時間は短かったけれど、

そこに優しさがあったのなら、

ぬくもりと真実の愛があったなら、

それで良かったんじゃないかと、今なら思えるんだ……。

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