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ROOM 3 〜騙されてくれて、ありがとう〜

[496] るーROOM 2011-11-26投稿
すると拓也が、耳元で、

「何かあったら、俺が助ける」と岬に言い、勝手に中へ入っていった。

「…拓也が行くなら…自分も。」

岬も中へ入る。続いて弘貴も。

今まで散々文句を言ってきた圭吾も、中へ入った。

…これが、悪夢の始まりだったなんて。

「本人を探して頂き、ありがとうございます。」

「いえ…。」

さすがに岬も、少し恐怖を感じた。

「では、10億円の件なんですが…。」

ドクン。心臓が、波打つ。

岬は殺気のようなものを感じ、

「帰ろう」と言ってドアをあけようとしたが、開かない。

「ふふ…わざわざ優しくしてくれて…ありがとう。それと…。」
…やばい。

「騙されてくれて、ありがとう。」

それから記憶が、一時途切れる。

目を開けると、普通の部屋が、広がっていた。

自分がいるのは…リビング?

リビングを中心に4つの部屋、風呂、トイレがあった。しかし、玄関がない。


『ここは…どこだ?』


岬、拓也、弘貴、圭吾。4人同時にこの言葉を発した。

「あ…あれ…。」

岬が指差したのは、オノ。

「なんで…。」

拓也は愕然とした。

「凶器…だよね…?」

弘貴もさすがにふざけない。

「とりあえず、見なかったことにしよう。」

圭吾の言葉で、みんな納得した。

すると、部屋のどこからか、声が聞こえてきた。

感想

  • 41745:かなり…緊迫ですね…空[2011-11-28]

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