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ROOM 11 〜信じろ〜

[516] るーROOM 2011-12-24投稿
「謝っても…もう遅いから。」

そう言って、圭吾は自分の部屋へと戻ってしまった。

拓也の部屋には3人が残された。しかしすぐに、弘貴も「眠い」と言って自分の部屋に戻った。

岬と拓也の2人。

「…圭吾を疑いたくないけど、俺は圭吾がやったと思う。」

拓也は突然つぶやいた。

「拓也…圭吾が可哀相だろ?」

「…しょうがないよ。密室で起こった出来事なんだ。」

岬は黙り込んでしまった。

「岬は…信じてくれるか?」

「うん…。」

「俺は、オノを持ち出すどころか、触ってもいない。…だから、誰かに仕組まれた。」

拓也は岬の肩をつかみ必死に説得している。

「俺が岬の部屋に行ったのをきっと誰かが見ていて、その隙にオノを俺の部屋に移動させて、あたかも俺が岬に殺意を抱いてると見せ掛けられた…。」

すると、弘貴がまた入ってきて、

「それはない。」

と異論を唱えた。

「…聞いてたの?」

拓也は焦った。

「ドア、少し開いてたよ。でも圭吾には聞こえてない。」

「…そっか…。」
岬と拓也はほっとした。

「で、違うってどういうこと?」

拓也は早く知りたいらしく、体が小刻みに揺れている。

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