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ROOM 13 〜圭吾の真実〜

[533] るーROOM 2011-12-30投稿
圭吾は起きていた。

「…岬か?」

「うん。」

「そこ座れよ。」

岬は、恐る恐る指定されたイスに座った。

「オノを…拓也の部屋に移動させたのって、圭吾?」

…怒られるの覚悟で聞いてみた。

「そうだけど。」

「どうして?」

すると圭吾は、ゆっくりと岬を凝視した。

なんか、背筋に衝撃が走った。

「岬と、拓也と、弘貴は、高校入学の時から仲が良くて、俺は2年から仲良くなっただろ?」

「…うん。」

「1年遅いから、俺はみんなに何とか気に入られようと頑張った。その中でも岬は、岬の方から俺に話しかけてきたし、特に岬と仲良くしたいって思うようになって…。」

過去を振り返る圭吾の目に、涙。

「でも岬は、やっぱり拓也や弘貴の方に行ってしまうのが、俺つらくて…。俺頼られてないのかな…とか思うようになって…。」

岬の顔も、徐々に曇っていった。

「俺は、拓也や、弘貴みたいになりたかった…。もっと頼られてみたかった…。」

「だからやったの?」

圭吾は頷いた。

「拓也、弘貴を羨んでいる気持ちが、恨みに変わった。」

その言葉は、あまりにリアルだった。

自分が、友達をこんなに追い込んでいたなんて、知らなかったから。

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