ROOM 19 〜絶望〜
オノで、弘貴は首に深い傷を負っていた。岬は、その傷を直視できず、ただ泣いていた。
どれほどの時間が経ったか。ドアをノックする音がした。
岬はふらふらになりながらも立ち上がって、ドアを開けた。
そこには拓也。
「朝飯…作ったから食おう。」
岬は首を横に振った。あまりにも残酷な現実を、受けとめられないでいた。
「いらない…。」
閉めようとする扉を、拓也は押さえた。
「まだ、ひとりじゃない。」
「…。」
「俺と、圭吾が…いるんだ。」
「…拓也…でも、」
「俺らを信じてくれ。」
閉めようとするドアが、徐々に弱くなった。
「俺が今1番恐れていることは、弘貴が死んだから、岬も死んでしまうことだ。」
拓也は熱くなっている。岬の、泣いている意味が変わった。
「それが、俺と圭吾には1番つらい。」
「…。」
「オノが移動した時も、どれだけ岬に助けられたことか。」
「…。」
「今度は俺たちが、岬を助ける番だと思う。」
拓也は、岬を弘貴の部屋から出した。
岬は、顔が涙で濡れていたが、拓也の顔を見てしっかり、「ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えることが出来た。
拓也も、弘貴の死を全く悲しんでいないわけではない。
どれほどの時間が経ったか。ドアをノックする音がした。
岬はふらふらになりながらも立ち上がって、ドアを開けた。
そこには拓也。
「朝飯…作ったから食おう。」
岬は首を横に振った。あまりにも残酷な現実を、受けとめられないでいた。
「いらない…。」
閉めようとする扉を、拓也は押さえた。
「まだ、ひとりじゃない。」
「…。」
「俺と、圭吾が…いるんだ。」
「…拓也…でも、」
「俺らを信じてくれ。」
閉めようとするドアが、徐々に弱くなった。
「俺が今1番恐れていることは、弘貴が死んだから、岬も死んでしまうことだ。」
拓也は熱くなっている。岬の、泣いている意味が変わった。
「それが、俺と圭吾には1番つらい。」
「…。」
「オノが移動した時も、どれだけ岬に助けられたことか。」
「…。」
「今度は俺たちが、岬を助ける番だと思う。」
拓也は、岬を弘貴の部屋から出した。
岬は、顔が涙で濡れていたが、拓也の顔を見てしっかり、「ありがとう。」と感謝の気持ちを伝えることが出来た。
拓也も、弘貴の死を全く悲しんでいないわけではない。
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