ROOM 20 〜裏切りなしで過ごしたい〜
拓也も悲しいのだ。
しかし、もっと悲しんでいる人がいるのなら、手を差し伸べてあげ、支えることが、筋なのではないだろうか。
岬は、若干ふらつきながらも、イスに座った。
「無理せず、食べられる分だけ食べろ。」
「はい…。」
岬は頷いて、悲しみを堪えながら食べ始めた。
「うまいか?今日俺、少しはりきっちゃった…。」
確かに。朝から魚料理。
「うん…。」
「ほら、圭吾も食べて。」
「…まるで父親みたいだな。」
笑いが起こった。
もうこれ以上、死者を出さずに脱出したい。
でも、ルール上ダメなんだ。
だったらせめて、裏切りなしで過ごしたい。
岬は弘貴の分まで、そう思った。
3日目の夜、3人はそれぞれの部屋で寝ることになった。
岬はいつものように、考え事をしていた。
3日目の朝、弘貴が殺された。
犯人は、食材を配達しにきた…ん?
待てよ…
あれは人間じゃなかった。ロボットだった。
もし、誰かが操っているとするならば、犯人は別にいた可能性もある。
岬は、まさかとは思ったが、机の引き出しを開けてみた。
「あった…。うそだろ…。」
…リモコン。
しかし、もっと悲しんでいる人がいるのなら、手を差し伸べてあげ、支えることが、筋なのではないだろうか。
岬は、若干ふらつきながらも、イスに座った。
「無理せず、食べられる分だけ食べろ。」
「はい…。」
岬は頷いて、悲しみを堪えながら食べ始めた。
「うまいか?今日俺、少しはりきっちゃった…。」
確かに。朝から魚料理。
「うん…。」
「ほら、圭吾も食べて。」
「…まるで父親みたいだな。」
笑いが起こった。
もうこれ以上、死者を出さずに脱出したい。
でも、ルール上ダメなんだ。
だったらせめて、裏切りなしで過ごしたい。
岬は弘貴の分まで、そう思った。
3日目の夜、3人はそれぞれの部屋で寝ることになった。
岬はいつものように、考え事をしていた。
3日目の朝、弘貴が殺された。
犯人は、食材を配達しにきた…ん?
待てよ…
あれは人間じゃなかった。ロボットだった。
もし、誰かが操っているとするならば、犯人は別にいた可能性もある。
岬は、まさかとは思ったが、机の引き出しを開けてみた。
「あった…。うそだろ…。」
…リモコン。
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