Past†Origin(4)
「もう喧嘩売ってこないでくれよ」
割と切実なんだから
ただ、大輔に聞こえてるかは分からない
気絶してるかも
「まぁ、良いか……」
大輔をそのままに、俺は体育館を出て寮に向かう
寮に着けば待っていたのは質問の嵐だった
「また大輔に勝ったのか!?」
「一体どんな風に!?」
「そもそも能力は何なんだ!?」
男子寮だから暑苦しいのは分かるが、流石にうるさい
「………殴ったら勝った」
間違いは言ってないし、質問には答えた
しかしうるさいのは止まなかった
やれやれ
「寝たい」
ボソリと告げ、少し睨むと、すぐに静かになった
最初からこうすれば良かったな
部屋に入り、扉の鍵を閉めると、ベッドに倒れ込む
「……疲れたな」
気づけば寝ていた
「防御班を増やせー!」
「回復班は攻撃班の治療を急げ!」
「なんとしても食い止めるんだ!!」
ガタガタうるせぇんだよ
「ぎゃあ!」
次々と沸いて来るカス共を潰すのは気分が良かったが、流石に数が多い
「止まれぇー−!…がっ!」
止まらない攻撃
爆音
悲鳴
あぁ、もうダメだ
「………めんどくせぇえぇぇぇぇぇ!!!」
咆哮と共に駆け出す
見える全ての敵がまるで溶けかけの雪のようにグチャリと潰れる
グチャリ
グチャリ
まさに地獄絵図
俺には天国だけど
「……テメェで最後か」
どうやら重力操作の能力らしいな
平然と立ってやがる
「私の命に代えても、ココで貴様を殺す!」
初老の男が叫ぶ
ククク…、ジイさん
「それ、死亡フラグって言うんだぜ?」
俺の言葉には耳も貸さずに、俺にかかる重力を強くする
「潰れろぉ!」
ただ、俺にはきかない
「ジイさん……さよならだ」
ゆっくりと歩き、ジイさんの前に立つ
「くっ……ここまでなのか」
その老体でよくやった方さ
「勇敢なジイさんに、乾杯」
老体が弾けた
割と切実なんだから
ただ、大輔に聞こえてるかは分からない
気絶してるかも
「まぁ、良いか……」
大輔をそのままに、俺は体育館を出て寮に向かう
寮に着けば待っていたのは質問の嵐だった
「また大輔に勝ったのか!?」
「一体どんな風に!?」
「そもそも能力は何なんだ!?」
男子寮だから暑苦しいのは分かるが、流石にうるさい
「………殴ったら勝った」
間違いは言ってないし、質問には答えた
しかしうるさいのは止まなかった
やれやれ
「寝たい」
ボソリと告げ、少し睨むと、すぐに静かになった
最初からこうすれば良かったな
部屋に入り、扉の鍵を閉めると、ベッドに倒れ込む
「……疲れたな」
気づけば寝ていた
「防御班を増やせー!」
「回復班は攻撃班の治療を急げ!」
「なんとしても食い止めるんだ!!」
ガタガタうるせぇんだよ
「ぎゃあ!」
次々と沸いて来るカス共を潰すのは気分が良かったが、流石に数が多い
「止まれぇー−!…がっ!」
止まらない攻撃
爆音
悲鳴
あぁ、もうダメだ
「………めんどくせぇえぇぇぇぇぇ!!!」
咆哮と共に駆け出す
見える全ての敵がまるで溶けかけの雪のようにグチャリと潰れる
グチャリ
グチャリ
まさに地獄絵図
俺には天国だけど
「……テメェで最後か」
どうやら重力操作の能力らしいな
平然と立ってやがる
「私の命に代えても、ココで貴様を殺す!」
初老の男が叫ぶ
ククク…、ジイさん
「それ、死亡フラグって言うんだぜ?」
俺の言葉には耳も貸さずに、俺にかかる重力を強くする
「潰れろぉ!」
ただ、俺にはきかない
「ジイさん……さよならだ」
ゆっくりと歩き、ジイさんの前に立つ
「くっ……ここまでなのか」
その老体でよくやった方さ
「勇敢なジイさんに、乾杯」
老体が弾けた
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