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ROOM 23 〜殺してやろうか〜

[727] るーROOM 2012-02-17投稿
5日目。

朝、岬が起きると、いつもの場所にオノがない。

拓也は、まだ寝ているのだろうか、部屋の中。

岬は、きっとオノを持っているのは圭吾だと思った。

それを予測したのにも関わらず、岬は圭吾の部屋に入った。

あの…リモコンを持って。

「…ノックぐらいしろよ…。」

驚く圭吾をよそに、岬は問い詰めた。

「このリモコン…使ったよね?」

圭吾の眉がピクッと動いた。岬はそんな一瞬の動揺も見逃さなかった。

「やっぱり…これで、拓也と自分の目を盗んでロボを操作して、弘貴を殺した。」

「…。」

「裏切る奴は…いつまでもそうやって、裏切り続けるんだね。」

すると圭吾は、何も言わず、笑い始めた。

「俺、弘貴嫌いだったの。あぁいうおちゃらけた奴、俺大っ嫌いなんだよ!」

「…。」

「案外、みんな簡単に騙せるし、簡単に殺せるし、最高だね。」

圭吾は、完全に壊れていた。

「そもそも、岬のバカがつくほどの優しさが、こんな密室に連れ込まれた原因だよ。」

岬をバカにする圭吾。

「岬殺して、拓也も殺して、俺、10億もらっちゃおっかなー。」

「おまえ…。」

息を呑む岬。これが、リアル「張り詰めた空気」

すると圭吾は、オノを取り出し、構えた。

「せっかく俺の部屋に来たから、殺してやろうか?」

「…。」

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