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シャーペンの芯を食べる彼女。2話

[468] 大家ヒロト 2012-03-21投稿



自己紹介が送れたが、僕の名前は<北岡 純>。


何処にでもいる健全な高校生のはず…なのだが。




ガリガリ

ガリガリ



僕の隣の蒼子は相変わらず異色を放っている。

「ねぇ。君いっつも同じ芯ばっかり食べてるよね?」


すると蒼子は少ししぼんだ顔で、

「……売店では0.5のHBしか売ってないから」

と、売店で買ったと思わしきシャーペンの芯を僕に渡してきた。


僕は蒼子からもらったシャーペンの芯を眺めてみたりしたが、どうしても僕には<食べ物>には見えなかった。


「北岡君も食べたかったら食べてもいいよ」

「いや。食べないし」

「……0.5のHBだから?」

蒼子よ。お前は何処まで0.5のHBしか持ってない事を根にもっているんだ。


「…………(ショボン)」

「…………」


ガリガリ

ガリガリ

ガリガリ


「……なぁ、僕とデートしないか?」




ガリッ……



パラパラ


蒼子の机から沢山のシャーペンの芯が零れ落ちた瞬間だった。

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