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もどらない友情

[468]  2012-03-21投稿

私には大切な子がいます

年下で小さくて可愛くて
でもっ時々大人っぽいところもある大好きな友達です

私は本当にその子が大好きでした
その子の為ならなんでもしてあげたいと思っていました
その子が幸せでいれば私はそれだけで良いと思っていました

私はある日苺狩りに行こうと言いました
最初はその子は一緒に行ってくれると言いました

だけど私はいきなり咳き込みました
身体もフラフラして熱くなっていたので風邪だとわかっていました
でもっその子と一緒に苺狩りをしたかったので我慢していました

だけどその子は行かないほうがいいと私に言いました

私は咳き込んだことを心配されてるんだと思い
大丈夫と言いました

だけどその子は絶対なにがなんでも行ったらいけないと言いました

私はなぜそこまで言われるのかわからなかったので絶対やだと言いました

そうしたらその子はなら勝手にすればいいよ
もう止めないからと冷たく言いました

私はそれが無性に悲しくなり走り出しました

それから走ると森がありました
綺麗な桜と大粒の綺麗な赤い苺がありました
私は苺を摘み取ると一口かじりました

甘酸っぱくてとっても美味しい苺でした
だけど今の私にはとても酸っぱく感じました
私は座り込み泣きました
こんな綺麗な桜も涙のせいで霞んで見えました

そうしているうちに他の友達が私を探しに来ました
その友達は私に抱き着いて泣きました

だけどあの子の姿がどこにもありませんでした
そして友達が言いました

あの子が「さようなら」と言っていたと

それを聞いた途端また涙が溢れ出しました
そして笑いました
ただただ泣きながら笑っていました

あの時走り出してしまった後悔と身体の苦しみと痛さと
あの子の気持ちに最後まで気付けなかった自分への怒りと

もう本当に会えないと理解してしまった絶望だけが心に残りました

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