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暇な神様はガキンチョ共に授業では絶対に教わらないこと優しくしかし残酷に教えてあげたそうです(前編)

[992] 有間 総二 2012-04-04投稿
「今日からこの学校で皆と過ごす新しい仲間がいまーす」

「おい転校生だぜ!可愛いかな?」

「バカ!男の子かも知んないじゃん!?」


ザワザワ

「はいはい静かに!じゃあ入って来てー」

カラカラと音をたててスライド式の扉を開け、彼はその姿を私達に見せる


「キャー!」

教室のほとんどの女子が黄色い声を出す

可愛い系のイケメンだからだ

「それじゃあ自己紹介して?」

「津古窪 六(つこくぼ りく)です」


すると津古窪くんはペコリと頭を下げ、満面の笑みで

「よろしくお願いします!」



それが2ヶ月前の事……

今では津古窪君は女子や男子、下級生も同級生も上級生も関係なしに学校中の人気者だ

「私とは違うなぁ……」


私は木枝谷 柚菜(きえだに ゆま)

津古窪君と同じ転校生で、5ヶ月にこの市立東坂小学校に転校してきた5年生

津古窪君より前に転校してきているのに、私はまだ学校に馴染めずにいた


「いいなぁ、津古窪君……勉強もスポーツも出来て顔と性格両方が良かったら、もう欠点なしじゃん」

私は窓ガラスに映ったダサメガネの少女(自分)を睨んだ


そんなある日

「絶対にダメだよっ!」

クラスの男子が4人集まって、コックリさんをしようとすると、津古窪君がそう叫んだのだ

「どうしたんだよ六?コックリさんくらい大したことないだろ?」

皆もなだめるが、津古窪君はおさまらかった


「コックリさんは神様だよ!?それなのに勝手に呼び出したら罰当たりだよ!」

その後もコックリさんはいる!神様はいる!怒らせちゃうぞ!と大騒ぎし、小さな事件となった

結局津古窪君は早退、男子はコックリさんを諦めた

…………と思ってた


放課後

「筆箱忘れちゃったよ〜」

私は下校時間を過ぎた学校で、教室を目指して走っていた

何故なら筆箱を忘れたから


「はぁっ……はぁ…はぁ…」

教室にたどり着き、息を整えて扉に手をかけた時だった

「……ク…さん、コッ…リ…ん」

誰かいる!?


私は静かに、少しだけ扉を開けて中を伺った

昼間の男子4人がコックリさんをしていたのだ!


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