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シャーペンの芯を食べる彼女。8話

[462] 大家ヒロト 2012-04-08投稿

「純の事好きなの?嫌いなの?どっち?」
「……ふぁ?///」

蒼子は今まで聞いた事のない様な間抜けた声を発した。

そして、林檎みたく顔が真っ赤だった。


「ははっ!君鈍感だなぁ☆」

倉餅は蒼子に呆れていた。
「……はぁ……あたしねぇ、あんたみたいな鈍感女見てるとイライラしちゃうんだっ☆……………殺したいぐらいに♪」

にやりと倉餅は蒼子の肩をぐっとにぎる……。



「………いっ!」


「やめてやれっ!倉餅!」


僕は倉餅に怒鳴り付けるように、倉餅を蒼子から引き剥がした。



引き剥がされた倉餅は蒼子を一瞬睨み付け、
「てへっ☆蒼子さんごっめーん!」

といつもの用に笑いながら僕らの前から風の様に去っていった。



「……前々から変な奴だと思っていたが……」


あそこまでとは…。


「………」

蒼子はやはりうつ向いていた。
まぁ……いきなり会った女子に肩を強引に掴まれるなんて、なかなかないからな。

怖かったんだろう。


「……もう帰ろうか…」


僕はいつも以上に優しく蒼子に語りかけた。

「……うん。………っい!」

「どうした!?」


「……大丈夫。さっき掴まれた肩が少し痛んだだけ…だから」

「…見せてみろ」


蒼子が困った様に、肩を押さえている手をどけると、
蒼子の肩から血がゆっくりと流れているのが見えた。

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